このような構造化されたアプローチで後輩作家とメンタリングを始めて2年が経ちましたが、本当に驚くべき変化を目の当たりにすることができました。 単に絵を描くテクニックを教えるだけでなく、それぞれの内面から湧き出るユニークな表現方法を見つけるのを手助けすることで、作品の完成度が格段に変わりました。

特に印象的だったのは、あるメンターが、最初は他の作家の真似をしていたのに、6ヶ月後には完全に自分の色を見つけられるようになったことです。 テクニック的にはまだまだ未熟な部分もありましたが、作品に真摯に向き合うようになると、見る人の反応も変わってくるんです。

もう一つの変化は自分自身にも起こりました。 人を教えることで、むしろ自分が見落としていた部分を再認識することができ、アートに対する見方も深まりました。 メンタリングは一方的に教えるのではなく、お互いに成長するプロセスであることを身をもって体験しました。

芸術の分野で活動されている方は、自分一人の成長にとどまらず、先輩と後輩の好循環をつくってみてはいかがでしょうか。 アーティスト個人の成長が、最終的には芸術界全体の発展につながるはずですから。